ブログ

2020.03.06

第1回 ロコモコーディネーター全国大会が行われました。

 2014年に浜松で第1回ロコモコーディネーター(LC)資格研修会が開催されて以来15回の研修会が開催されました。2019年7月までに1913名のLCが誕生し、全国各地でロコモ予防の活動に活躍されています。
 今後のLCとロコモ予防活動が一層盛んになるように活動内容の発表を通じての意見交換や、LC活動の未来をテーマとしたパネルディスカッションが令和2年2月2日に行われました。

第1回 ロコモコーディネーター全国大会

日時:2020年2月2日(日)11:00~15:00
会場:品川プリンスホテル メインタワー15階「トパーズ」
    東京都港区高輪4-10-30  TEL:03-3440-1111
会費:無料  
予定参加者数:150名

11:00~12:00
・開会の辞 SLOC副理事長 林 承弘
・ご挨拶  日本臨床整形外科学会(JCOA)理事長 新井 貞男先生
・SLOCからの報告
  1)SLOC・ロコモコーディネーターの仕事と今後の活動指針
    SLOC理事長 藤野 圭司
  2)ロコモコーディネーター養成事業と活動報告
    SLOC総務委員会アドバイザー 大町 かおり

12:00~13:00 昼休み
13:00~13:30 第1回ストップ・ザ・ロコモ!アワード表彰式
*金賞
   細江 浩典、宮嵜 友知 (名古屋市 / 第二赤十字病院 木村病院)
   名古屋市東部八事地区におけるロコモ予防の取り組み
  ー「いつでも・どこでも・だれでもロコモ予防外来」の実践 ー
*銀賞
   松崎 久美子(船橋市 / 船橋整形外科西船クリニック)
    西船クリニックのロコモティブシンドロームへの取り組み

13:30~15:00 パネルディスカッション
「ロコモコーディネーター活動の未来」

 座長:SLOC副理事長 原田 昭
    SLOC副理事長 長谷川 利雄
 演者:1)宮崎大学での活動
      宮崎大学医学部 感覚運動医学講座 整形外科学分野
      教授 帖佐 悦男 先生
    2)診療所での活動
      SLOC理事 宮田 重樹
    3)JCOA活動との連携
      JCOA理事長・SLOC理事 新井 貞男
    4)ロコモコーディネーターとして
      ロコモコーディネーター 渥美 教介
    5)地域での活動
      SLOC理事 藤田 芳憲

発表内容)
5)地域での活動           SLOC理事 藤田 芳憲
 福岡でのロコモ啓発運動の現状を市との共同活動を通して紹介した。
2017年ロコモコーディネーター(LC)資格取得研修会が福岡で開かれ、184名の有資格者(うち福岡県145名)が誕生した。半年後に福岡市がロコモに関するアンケートを行い、85名から得られた現在の活動内容に関しては、所属機関での活動が5割以上、地域サロン活動が13%、市民公開講座が6%だったが、特に何もしてないLCは4割程で、活動方法を模索しているのが伺えた。研修会の参加や市のロコモ啓発イベントへの協力も多くが賛成したが、12%の協力できない主な理由は遠方だから、ということだった。
アンケート結果を基に半年後にロコトレ・ロコチェックの実際とリスク管理の研修会と意見交換会が行われた。研修会
や意見交換会の評価は良好で、皆の活動状況がわかって良かったとの感想が聞かれ、市が始めるロコモ啓発イベントへの参加協力も9割以上の人が賛成だった。後押しされ、3か月後に市の市民参加型ロコモ啓発イベントが始まり、令和1年度は10月11日(木)エルガーラ広場で参加者429名(LC2名)、2月5日(火)イオンモール香椎浜で参加者457名
(LC2名)、3月16日(土) 福岡国際会議場でのアラカンフェスタで参加者5000名(LC5名)の3回が開催され、令和2年度も計3回のロコモ啓発事業が続けられている。
今後、所属機関でのLC活動だけでなく、今後地域でのLCによるロコモ予防活動が盛んになる状況が期待され、その
ために福岡市に以下の3つの要望を行っている。1つは現在のロコモの認知度向上の活動を持続していただくこと、2つは、LCが行うロコトレは3大介護要因(骨関節疾患、認知症、脳血管障害)に貢献できるというご理解、3つはLCが仕事に従事している地域での、区や包括支援センター単位でロコモ啓発予防活動を活発化して戴きたい。