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2021.10.16

新イカ

 新イカをご存じでしょうか。日本でとれるイカの種類は80種類ほどあり、イカは日本国中どこでもいつでも取れて、その中の20種類が食されているそうです。それぞれに旬があり、有名な呼子の剣先イカは漁火漁が似合う盛夏の頃で、夏イカとも呼ばれています。今回は剣先イカの話ではなく、唐津で100年以上続く老舗の鮨屋の大将から聞いた甲イカ(墨イカ)の話です。

 春に誕生した甲イカの赤ちゃんが食されるほどに大きくなるのは7月下旬以降で、その頃になると鮨一貫のネタの大きさになるぐらいに成長します。その後はみるみる大きくなるので、これぐらいの大きさが新イカとしての食べ頃のようです。脚などと共に身を軽く茹でて、酢味噌で和えて出された一品が、今宵の主役です。

 女将から置かれた小鉢に箸を伸ばして口の中にもっていくと、ねっとりとしながらも歯ごたえのある食感と共に、イカの旨味と甘みが徐々に口の中に広がっていきます。人の好さそうで、多弁がちな恰幅の良い初老の大将から、これは唐津の晩夏から秋の風物詩になっていて、県外からこれを目当てに来る客も少なくないとの説明が、新たな調味料になります。相槌を打ちながら引き続きの料理の美味しさを味わうことが、こんなに楽しいものかと思いながら、コロナ以後では滅多にない時間を過ごしました。

 では、緊急事態宣言も明けた今宵、秋の夜長に皆様も一口いかがでしょうか。お酒好きの方には一献どうぞ。

2020.12.04

地域包括新時代 2020年10月号に掲載されました。

 

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2020.03.06

第1回 ロコモコーディネーター全国大会が行われました。

 2014年に浜松で第1回ロコモコーディネーター(LC)資格研修会が開催されて以来15回の研修会が開催されました。2019年7月までに1913名のLCが誕生し、全国各地でロコモ予防の活動に活躍されています。
 今後のLCとロコモ予防活動が一層盛んになるように活動内容の発表を通じての意見交換や、LC活動の未来をテーマとしたパネルディスカッションが令和2年2月2日に行われました。

第1回 ロコモコーディネーター全国大会

日時:2020年2月2日(日)11:00~15:00
会場:品川プリンスホテル メインタワー15階「トパーズ」
    東京都港区高輪4-10-30  TEL:03-3440-1111
会費:無料  
予定参加者数:150名

11:00~12:00
・開会の辞 SLOC副理事長 林 承弘
・ご挨拶  日本臨床整形外科学会(JCOA)理事長 新井 貞男先生
・SLOCからの報告
  1)SLOC・ロコモコーディネーターの仕事と今後の活動指針
    SLOC理事長 藤野 圭司
  2)ロコモコーディネーター養成事業と活動報告
    SLOC総務委員会アドバイザー 大町 かおり

12:00~13:00 昼休み
13:00~13:30 第1回ストップ・ザ・ロコモ!アワード表彰式
*金賞
   細江 浩典、宮嵜 友知 (名古屋市 / 第二赤十字病院 木村病院)
   名古屋市東部八事地区におけるロコモ予防の取り組み
  ー「いつでも・どこでも・だれでもロコモ予防外来」の実践 ー
*銀賞
   松崎 久美子(船橋市 / 船橋整形外科西船クリニック)
    西船クリニックのロコモティブシンドロームへの取り組み

13:30~15:00 パネルディスカッション
「ロコモコーディネーター活動の未来」

 座長:SLOC副理事長 原田 昭
    SLOC副理事長 長谷川 利雄
 演者:1)宮崎大学での活動
      宮崎大学医学部 感覚運動医学講座 整形外科学分野
      教授 帖佐 悦男 先生
    2)診療所での活動
      SLOC理事 宮田 重樹
    3)JCOA活動との連携
      JCOA理事長・SLOC理事 新井 貞男
    4)ロコモコーディネーターとして
      ロコモコーディネーター 渥美 教介
    5)地域での活動
      SLOC理事 藤田 芳憲

発表内容)
5)地域での活動           SLOC理事 藤田 芳憲
 福岡でのロコモ啓発運動の現状を市との共同活動を通して紹介した。
2017年ロコモコーディネーター(LC)資格取得研修会が福岡で開かれ、184名の有資格者(うち福岡県145名)が誕生した。半年後に福岡市がロコモに関するアンケートを行い、85名から得られた現在の活動内容に関しては、所属機関での活動が5割以上、地域サロン活動が13%、市民公開講座が6%だったが、特に何もしてないLCは4割程で、活動方法を模索しているのが伺えた。研修会の参加や市のロコモ啓発イベントへの協力も多くが賛成したが、12%の協力できない主な理由は遠方だから、ということだった。
アンケート結果を基に半年後にロコトレ・ロコチェックの実際とリスク管理の研修会と意見交換会が行われた。研修会
や意見交換会の評価は良好で、皆の活動状況がわかって良かったとの感想が聞かれ、市が始めるロコモ啓発イベントへの参加協力も9割以上の人が賛成だった。後押しされ、3か月後に市の市民参加型ロコモ啓発イベントが始まり、令和1年度は10月11日(木)エルガーラ広場で参加者429名(LC2名)、2月5日(火)イオンモール香椎浜で参加者457名
(LC2名)、3月16日(土) 福岡国際会議場でのアラカンフェスタで参加者5000名(LC5名)の3回が開催され、令和2年度も計3回のロコモ啓発事業が続けられている。
今後、所属機関でのLC活動だけでなく、今後地域でのLCによるロコモ予防活動が盛んになる状況が期待され、その
ために福岡市に以下の3つの要望を行っている。1つは現在のロコモの認知度向上の活動を持続していただくこと、2つは、LCが行うロコトレは3大介護要因(骨関節疾患、認知症、脳血管障害)に貢献できるというご理解、3つはLCが仕事に従事している地域での、区や包括支援センター単位でロコモ啓発予防活動を活発化して戴きたい。

2019.12.13

南区骨粗鬆症リエゾンサービス研究会の第5回講演会が開催されました。
11月20日in福岡赤十字病院

多職種(医師、歯科医師、薬剤師、看護師他)80名が参加しました。
当会の目的:南区の骨粗鬆症による寝たきりを多職種で防止する会

講演1. 骨粗鬆症の予防と治療 ━食事の役割━
      福山 恵 先生/福岡赤十字病院/栄養課

骨粗鬆症の食事では、エネルギー、及び各栄養素をバランスよく取る必要がある。
日本人は、Ca不足が多く、吸収を促進してくれるビタミンDと共に摂取すべきである。
骨密度は幼児期からの食習慣や運動習慣が大きく関与している。

講演2. 超高齢社会における高齢者医療のパラダイムシフト ━骨折予防の重要性━
      池田 聡 先生/健愛記念病院/整形外科

内容)2025年における高齢者は多くの疾患を抱えており、全てを治す治療より、優先すべき疾患から治療するのが原則である。避けるべき寝たきり予防のためには、脳卒中、認知症、転倒による骨折が多い。健康寿命延伸のためには骨粗鬆症対策が重要であるが、日本では、骨粗鬆症の薬剤治療率が今なお低く、骨折治療後の継続率も5年以内に半分以上が脱落して、再骨折をきたしているので、多職種で治療の継続を図る必要がある。予防に運動も重要で、一回30の分荷重運動、抵抗運動を週3,4回必要である。一日に9時間以上座っている女性は、6時間以内の女性より50%骨折率が増えると言われる。

2019.10.18

呉と西条

令和1年10月13日、呉と西条の日帰り旅行に参加しました。前日に史上最大の台風19号が東日本を直撃して開催が危ぶまれましたが、一夜明けると台風一過の晴天に恵まれました。この日は日本の三大酒処の西条酒まつりが開催されていたので一緒に書き記してみました。

やや肌寒い博多を朝6時36分に出発したのぞみ4号(東京行き)は前日の台風後の影響を考慮した減速運転を行い予定よりも遅く7時48分広島に到着しました。8時20分の集合に時間があったので、10日前にグランドオープンした広島駅2階EKIEの喫茶で香ばしいコーヒーを味わって今日の旅行に期待しながら出発時間を待ちました。 
 
時間通り8時30分に広島駅を出発し、呉を目指してバスは快調に走り出しました。小一時間で「この世界の片隅に」で最近活気づいた町に着きました。主人公の「すず」が、段々畑の高台から見下ろしていた当時東洋一の軍港は、今は民営の大型船造船所としても活躍しています。最大で44万人の人口を擁した町は現在20万人余りになっていますが、落ち着いたノスタルジックな美しい港町の佇まいを呈しています。

波止場から70人前後が遊覧船に乗り込むと港の説明が始まりました。岸壁には、ほぼ完成の大型タンカーや海上自衛隊の各種艦船が多数停泊していました。海自OBの男性が背筋伸ばして行う説明には、対空ミサイル、62口径76㎜速射砲、哨戒ヘリ、対艦ミサイルを搭載しているそうりゅう型潜水艦などの兵器用語が並び、潜水艦や護衛艦の甲板には海上自衛隊艦船16条旗(旭日旗)が強くたなびいています。日本の守りは任せたぞとの願いを込めて下船したのは私だけではなかったはず、時間があれば、「てつ」のくじら館や大和ミュージアムに入館して最敬礼したことでしょう。

帽子が飛びそうになる海風、きつい日差しと揺れるクルージングで小腹を空かしながら波止場を後にして市内を10分あまり走りました。昼食場の呉森沢ホテルに着くとメインの美酒鍋と多くの料理が用意されていました。艦隊巡回で仲間意識が芽生えた、北海道、岡山、愛媛、高知、福岡、広島から集まった方々との会食が早速始まりました。話題は台風、今回の旅行、突如の僻地診療斡旋電話等が主でしたが、時間を忘れて盛り上がりました。

酒をふんだんに使ったはずの美酒鍋の余韻に浸かりながら、更に酒を欲する我々を乗せて酒処西条に向けてバスは出発しました。道中、江田島の海軍兵学校の歴史と現在、瀬戸内海で4番目に大きな島で1万人が住んでいて、牡蠣の養殖が盛ん等のガイド話に耳を傾け、広島災害を大きくした花崗岩の脆さ、マサ土の傷跡が残る山陽道を左側にみながら進んで、あっという間に西条駅北口に着きました。

下車して酒まつり会場の南口に移動しましたが、着いてびっくりの人の波、メインの東西に延びる旧山陽道沿い800mの酒蔵通りは芋の子を洗うような、ぶつかり合っても中々進まない状況でした。全国から集まった我々酒豪たちは圧倒されて、少し雰囲気に浸かっただけで集合場所に戻りたくなるも、それさえも大変でした。「あな恐ろしや、西条酒まつり」。2日間で20万人が集まる祭りの2日目で、西条駅の厠では男女とも長蛇の列ができて女性用は30分待ちでした。それでもそれなりに楽しんだ一行は、上品な口当たりの白牡丹や超辛口の亀齢が好みだったとか、1年に一度のプレミアム酒をゲットしたなどと、銘々に報告しながらバスに乗り込みました。帰路は広島県医師会館までの1時間でしたが、車内は時折寝息が聞こえる静けさで、旅の満足感と心地よい疲れが見てとれました。企画された方々にお礼申し上げます。
  
最後に、賀茂鶴酒造に掲げられた井上靖の文章が気に入ったので紹介します。山岡荘八(サカナは何でなければ・・・というのは真の酒徒ではない。ひとつまみの塩でよし、・・・)に言わせると私も井上も野暮な酒徒でしょうが、今回のさかなは「呉」、最上でした。

お土産海自カレー

 

 

私のさかな       井上 靖

私は酒を飲みだすと、出てくる料理を片っぱしから平らげる。酒を飲み出すとなんでも美味しく食べられるが、美味しいものが沢山出たほうがいい。その点甚だ野暮ったい酒飲みである。だから肴のない酒もりなど、私には意味がないし、味気ない。
大体料理を食べ終わって、もう料理はたくさんという頃になると、日本酒を洋酒にきり替える。ブランディーでもウイスキーでも、料理など見向きもしなくなってから、うまく飲めるし、気持ちよく酔える。よくしたもので、オードブルは、日本酒は日本風の、洋酒は洋風のものがいい。洋酒は生で飲む。水やソーダで割ったのは飛行機の中だけ。

2019.08.03

南区骨粗鬆症リエゾンサービス研究会の第4回講演会が開催されました。
6月21日in九州中央病院

当会の目的:福岡市南区及び近郊の骨粗鬆症による寝たきりを多職種で防止する会

講演1.内服時の留意点 九州中央病院リハビリテーション科 金城亜紀医長 

内容)ビスホスホネート製剤等による顎骨壊死の防止には医科歯科連携が重要である。

講演2.骨卒中予防  鳥取大学医学部保健学科の萩野浩教授 

内容)高齢者骨粗鬆症の脆弱骨折(いつのまにか骨折)は、若年者が経験するいわゆる「骨折」とは全く異なり、ADL・QOLを引き下げている。骨折後の死亡リスクは、大腿骨頸部骨折では6.7倍、脊椎骨折では8.6倍となり、生命予後を脅かしている。その観点からは脳卒中と同様に「骨卒中」として、その危険性を世に啓発する必要が大である。

推奨する治療薬は、ガイドラインから
①ビスホスホネート
②SERM
③抗RANKL交代
④テリパラチド
⑤活性ビタミンD
の5剤からの選択であるが、顎骨壊死については、薬剤を必ずしも休止する必要はなく、重要なのは歯の衛生状態を徹底することである。

南区骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)研究会とは 

代表世話人 藤田整形外科医院 藤田芳憲

2025年の福岡市の75歳以上の後期高齢者は2010年の1.9倍になり、その後も増加していて行くなかで、特に南区は高齢化傾向が顕著です。その対策として地域医療構想や地域包括ケアシステム構築が進んでいますが、在宅医療の充実はそれらの成功の極めて重要な鍵を握っています。医療機関に来院できなくなって寝たきりになる主な原因の一つは高齢者の骨折ですが、その増加の背景には骨粗鬆症が存在します。地域における骨粗鬆症診療の充実は、そのまま在宅患者の絶対数を減らすことに繋がります。
南区医師会では、骨粗鬆症による骨折の2次予防や在宅医療を支援する目的から、地域の骨粗鬆症診療における病診連携、診診連携、多職種連携の充実をはかるために、平成29年に以下の世話人の先生方と共に当研究会を立ち上げました。

平成29年3月6日に第1回世話人会が発足し、当時南区医師会会長の藤田芳憲(現代表世話人)、九州中央病院から有薗剛副院長兼整形外科部長、福岡赤十字病院から泊真二副院長兼整形外科部長、福岡臨床整形外科医会から久賀養一郎副会長、南区内科医会から原博文副会長の世話人構成で始めましたが、第2回からは南区医師会病院部会から福岡整形外科病院の松田秀策医長も加わり、平成30年度からは松岡正樹現南区医師会会長が顧問に就任し7人で運営しています。
平成29年11月22日のキックオフ講演会から平成31年6月の第4回講演会まで、1回当り100人前後の多職種の参加者が集まり、徐々に南区及び周辺地域の骨粗鬆症診療のボトムアップが進んでいます。